【ブームだからじゃない】今、相模原がキャンプに力を入れる理由。
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【ブームだからじゃない】今、相模原がキャンプに力を入れる理由。

まずはじめに。
このnoteは相模原市公式noteです!
パッと見ると自治体の公式noteに見えないかもしれませんが、
Twilight SAGAMIHARAというキャンペーン期間中は、特別に装いをキャンプモードにしています。
キャンペーン後は、相模原市の観光スポットや取組みなどを幅広く皆さんにご紹介していきますので、定期的に相模原市のnoteを覗いていただけると嬉しいです。

遅くなりましたが、私は相模原市役所 観光・シティプロモーション課のえなしゅんです。私のような市役所の職員とキャンペーンを一緒に実施しているスタッフで更新していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

さて、早速ですが、相模原市では相模原市観光協会と一緒に、キャンプを軸にした観光施策を進めています。
今年(令和3年)の3月~6月には、平日限定で利用人数が少ないほどお得感がある割引キャンペーンを実施したり、キャンパー向けに寄り道して欲しいお店や温泉を紹介する”寄り道クーポンMAP”を配る事業を実施しました。
ご存知のあなた、なかなかのキャンパーか相模原ファンですね!?

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そして、この度始めるTwilight SAGAMIHARA(トワイライト相模原)もその取組みの一つです。

Twilight SAGAMIHARA
夕闇迫る黄昏の時間を満喫しても、無理なく都心へ帰宅できるロケーション。新たな滞在プランや多彩な薪を用意した焚き火セット、専門家によるハウツー動画といった多数のコンテンツにより、相模原だからこそ過ごせる成熟したキャンプスタイルを提案。

とはいえ”相模原のキャンプ場?”となかなかイメージが浮かばない人もまだまだ多くいらっしゃると思います。
また、今では”密になりにくいアウトドアが人気!”というイメージが浸透していますので、キャンプブームに乗じているだけでは?という方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、実はコロナ禍が始まる少し前から、相模原のキャンプ場をPRする取り組みは動き始めていたのです。
そこで今回は、相模原がキャンプを推し進める経緯や裏側?を紹介する記事を書いていきます。

 相模原市の観光って?

そもそも、皆さんは相模原市の観光にどのようなイメージをお持ちでしょうか?
まずはキャンプの前に少しだけ相模原市の紹介をさせていただきます!

この記事をお読みいただいている方は、政令指定都市ということもあり、相模原市という”名前””神奈川県のどこかにある”ということは知っていただいていると思います。

え、知ってますよね??おぼろげな方は下図をご覧ください。

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では「相模原市の観光といえば○○だよね!」と答えることができる方はどれくらいいるでしょうか?

全然イメージが湧かないや、という方は、ちょうど60秒の動画ですので、この記事を読み終わった後にでもご覧いただけると嬉しいです。

相模原市はベッドタウンとして発展し、急激に人口が増加した街で、現在約72万人が暮らしています。
移り住んできた方が多かったという背景から、相模原市の観光は“ふるさと意識の醸成”“市民の余暇対策”が原点となっています。

そのため、
同じ神奈川県の観光地である「横浜」に遊びに行く、「箱根」の温泉に行くというものよりも、『公園に出掛ける』といった感覚で来訪される方が多い印象です。

そのような相模原の観光事情ですが、とりわけ、市内だけではなく市外・県外から人を集客し、賑わいをみせている観光スポットがあります。
それが相模原市の北西部、中山間の水源地に多く所在する「キャンプ場」です。

関東圏のキャンプ場といえば、富士山を眺めることができる山梨・静岡エリア、海辺を楽しむ千葉エリアなどが人気ですよね。

相模原エリアのキャンプ場は、清流道志川を中心とした自然豊かな環境で、同じエリアでもキャンプ場によって雰囲気や景観が異なるといった特性をもっています。

そして、何よりも都心から1時間程度のアクセスで大自然を味わえるといった利点から、市外から多くのキャンパーが訪れる「知っている人は知っているキャンプエリア」なのです。
知らない人は、「え、こんなにキャンプ場がいっぱいあるの!?」と驚くと思います。

特徴がないことが “特徴”として言われることもある相模原ですが、個性豊かなキャンプ場が多くあることは相模原市の魅力の一つです。


キャンプ場PRのきっかけ
 ~令和元年東日本台風の猛威~

さて、ここからは記事タイトルのとおり、ブームだからではないキャンプ場PRのきっかけを書いていきます。

ソロキャンプやキャンプ漫画などで注目されるなど、コロナ禍の前から再燃し始めたキャンプブーム。相模原市のキャンプ場もにぎわっていました。

ところが、令和元年10月。状況が一変しました。

東日本を中心に広域的な被害をもたらした台風19号(令和元年東日本台風)を覚えていますでしょうか?

令和元年10月12日から13日かけて降った記録的な豪雨は、津久井地域を中心に多数の土砂災害を発生させ、住家や道路等の損壊のほか、8人もの尊い人命が奪われるなど、本市にかつてない規模の被害をもたらしました。

台風被害の影響はあまりにも大きく、個人宅や施設、道路など、幅広くに被害が及びました。(左:被災後、右:復旧完了後)

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そのような中、ボランティアセンターを拠点に、地元住民の方をはじめ、たくさんのボランティアの方々に全国から集まっていただき、土砂の撤去や家財の運搬など、多大なる支援をいただきました。この場をお借りしてあらためて感謝を申し上げます。

様々な機関・団体、ボランティアの方による支援のおかげで、1週間、2週間と経過していくうちに、少しずつ日常に戻りはじめていきました。

被災から1ヶ月、落ち着きを取り戻し始めた頃、施設再開に対する支援を求め、道志川流域のキャンプ場オーナーが、代表して市役所にお越しになりました。

早速状況確認のため現地へ向かったのですが、そこで見た光景はまさに衝撃的なものでした。


写真は視察時(台風から約1カ月後)の市内キャンプ場の様子

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台風被害の様子は、青野原野呂ロッジキャンプ場のブログ記事にも掲載されています。(※河川が氾濫している写真画像が複数掲載されています。閲覧の際はご留意ください。)


復旧・復興支援として何ができるか

台風被害から約2ヶ月が経過した頃、被災企業向けに復旧費用の一部を補助する制度が創設されました。
この補助金には多くのキャンプ場が申請できたものの、残念ながら補助要件に該当しない施設や、被害が大き過ぎるあまり補助額の上限を上回ってしまい、かなりの自己負担が必要となる施設もありました。

何より、あれだけ姿が変わってしまったキャンプ場は、お金があればすぐに修復できるといった状況ではありませんでした。


ただ、そんな先が見えず不安ばかりな状況にもかかわらず、作業中のキャンプ場オーナーの皆さんは前を向いていました。

『(自分たちは)ゴールデンウィークの営業再開を目指して頑張る』


そして私たち(市役所)には、

『休業している間に人が離れていってしまうことが怖い』
『キャンプ場が再開したとき、また人が戻ってくるように支援してほしい』

という話をいただきました。

早速、被災したキャンプ場に、観光部署としてできる支援を検討していきましたが、まさに復旧作業中のため、人を呼び込める状況ではありません。

そこで、色々な方法やアイデアを模索していたところ、とある政府のプロジェクトに辿り着きました。

地域の魅力発信による消費拡大事業(経済産業省)
被災地域の復興を目的に、専門家によるプロデュースや助言、プロモーションといった支援を通じて、地域資源の魅力を発信する事業。

この事業で行った取り組みはこちら。

事業を一言で表現すると、「これってボランティア作業なの?と思うほど、楽しみながら復旧作業をお手伝いする企画」です。

キャンプ場が復旧作業中ということもあり、多くの誘客に結び付くような実施形態をとりませんでしたが、参加いただいたボランティアの方には十分に相模原エリアのキャンプ場の魅力を伝えることができました。

何より、久々に多くの人がキャンプ場に訪れたこと、その様子を世間に発信できたことで、先が見えないなか何ヶ月も復旧作業に奮闘していたキャンプ場スタッフの皆さんの背中を、復興に向けて後押しすることができたのではないかと思っています。

新汗覚キャンプ②

この復興支援事業が行われたのは令和2年2月下旬のことで、新型コロナウイルス感染症がいよいよ我が事として警戒され始めた時期でした。


新型コロナウイルス感染症がキャンプ場にもたらした影響

不休の努力の末、令和2年3月には営業を再開するキャンプ場が徐々に増えていきました。

営業再開に漕ぎつけたキャンプ場は、屋外空間でも密接・密集が発生しないよう、人数制限などの感染症拡大防止策を講じながら営業していました。


そして、多くのキャンプ場が営業再開の目標としていたゴールデンウィークがやってきました。

しかし、残念ながら令和2年4月に発令された緊急事態宣言を受け、キャンプ場はそれぞれ連絡を取り合い、自主的に営業を停止する決断をしていました。

令和2年5月下旬。1度目の緊急事態宣言が解除されたタイミングでキャンプ場を訪ね、ヒアリングをさせていただきました。

緊急事態宣言により感染者数が減少し、屋外レジャーであるキャンプ場は、コロナ禍がアドバンテージになっているのではないかと期待していました。ですが、そう簡単な話ではありませんでした

・教育旅行など、例年見込んでいた団体客が入らなくなってしまった
・距離を保つために区画サイズを広げる、空き区画を作るなど、受入組数や人数を減らしている
・1組あたりの人数が大きく減っており、区画あたりの単価が減少
 (1区画に2人よりも、4人いるほうが多く消費してくれますよね)
・休日には多くの利用申込があるが、上限を制限しているため結局お断りすることになる。

このコロナ禍において全国のキャンプ場で多くの人が訪れている光景をニュースでも目にします。

実は、コロナ禍におけるキャンプ人気という理由だけではなく、人数制限をかけて7~8割の入場者数で営業をしていることも、多くのキャンプ場で休日の予約が取りにくい一因となっています。

営業時間の短縮が求められている飲食店と比較すれば、利用者がいる分、マイナス影響が少ないのは確かでしょう。
それでも、すでに多額の復旧費用を投じている状況において、年間収入の大半を占めるハイシーズンのうちに、例年通りの収入を得られないことは、利用者が減る冬季期間を控え、大きな不安材料となっていました。


感染症対策の観点から、休日の入場者数は増やせない、区画あたりの人数も増やすことはできない。

利用者数の天井が下がった状態において、どのような復興支援ができるのか。新たな課題を加えて再び模索しました。


マイクロツーリズム・働き方の多様化という契機

コロナ禍において「観光」を取り巻く環境は大きく変わりました。

観光関係で良いニュースを聞く機会は少ないですが、それでも、近場の旅行で地域の魅力を再発見する「マイクロツーリズム」といった旅行スタイルなど、新たな動きも今では定着しつつあります。

実際に、コロナ禍において密を避けられる自然観光が求められており、以前よりも多くの人が、相模原市の湖や陣馬山といった観光スポットに訪れるようになったと体感しています。(実際、ハイキングマップが欲しいという問い合わせが増えました。)

とはいえ、山林の面積が多数を占める日本には、自然豊かな場所が数多く存在します。それこそ相模原市よりも雄大な自然を有する観光地は数多くあります。

それでも、コロナ禍もあいまって、“近場”といった条件がついたとき、相模原市は有数の観光地になれるチャンスがやってきたのです。(写真:高尾山から相模湖につながる”小仏城山のハイキングコース”とチャンスに気が付いた職員)

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さらなる追い風として、
職種にも寄りますが、リモートワークの導入が加速的に進み、ワーケーション(ワークとバケーションを組み合わせた造語)という言葉が、もはや珍しいものではなくなるほど働き方も変わりました。

今まで会社で朝から夜まで仕事をしていた「平日」において、従来と異なる時間の使い方をできる人が増えているのではないでしょうか。

観光庁も密を避ける分散型旅行を提唱していますが、仕事を取り巻く環境やライフスタイルが変わりつつある今、平日の新しい過ごし方としての提案は、相模原を最大限に活かせるのではないか。

仕事終わりにスポーツジムで体脂肪を燃やすように、
仕事終わりにキャンプ場で薪を燃やすこともできるのではないかと。

そこで、休日に多くの人を呼ぶのではなく、平日の利用を増やす取組みを検討していきました。冒頭に記載した、平日限定の割引キャンペーンや寄り道クーポンMAPはその取組みの一つです。


Twilight SAGAMIHARA

一過性の利用促進で終わらないよう、相模原のキャンプエリアを象徴するような取組みも同時に検討していきました。


キーワードは「コロナ禍に適したキャンプ」と「平日利用の促進」。

キャンプは屋外空間だからコロナ禍に適しているよね!ということではなく、

「コロナ禍で激変した生活をリフレッシュ(癒し)」
「あえて話をしない、そこに生まれる静寂を愉しむー」

そんな考えをもとにキャンプ場の皆さんと何度も話し合い、多くの人たちの協力をいただきながら出来上がったのが「Twilight SAGAMIHARA」です。


台風により壊滅的な被害を受けた相模原エリアのキャンプ場は、コロナ禍という状況下においても、復興に向けて歩みを進めていく必要があります。

実はTwilight SAGAMIHARAの企画は本来4月から実施する予定で準備をしていました。皆さんもご存知の通り、4月下旬から急激に新型コロナウイルス感染症の感染者数が増加し、医療のひっ迫といった状況が長らく続きました。

静かな・成熟したキャンプを推奨するwithコロナとしての企画ではありましたが、相模原市や周辺地域の感染状況を鑑み、4月中旬のキャンペーン公開前日に延期を決断しました。

さらにキャンペーンの開始を待つ間、令和3年8月下旬の豪雨により、道志川沿いのキャンプ場が再び被災するという苦難もありました。今回はバンガローなどの建物は無事だったものの、テントサイトの大部分が洗い流されてしまい2~4週間の休場を余儀なくされたキャンプ場も多くありました。

緊急事態宣言が解除された10月は、令和元年の台風19号から丸2年が経過する時でもあります。

まだ台風19号による被害で修復中のバンガローがあったり、8月の豪雨で流失したテントサイトを整地していたりと、復旧作業が完了しているわけではありません。

それでもちょうど2年が経過する今、相模原のキャンプエリア復興の狼煙としてTwilight SAGAMIAHARAを始動します。

台風やコロナ禍の猛威にさらされながら、再びキャンプを楽しめる状態までオーナー、スタッフ、ファンは2年間戦い続けました。

ぜひ、自然の音に耳を澄ませ、焚き火やランタンの灯りを見つめ寡黙を楽しむ、相模原だからこそ過ごせる特別な時間を過ごしてみてください。
皆様に来場していただくことが何よりも復興の後押しとなります。

Twilight SAGAMIHARAは、ただ単に平日の仕事終わりの時間を有意義に過ごすためのものではなく、感染症対策をポジティブに取り入れたキャンプスタイルの提案です。

もちろん、屋外空間で楽しむキャンプであっても、スタッフや他のお客さん、炊事場やトイレなどの共有スペースがある以上、新型コロナウイルス感染症に罹患するリスクはゼロではありません。

手指の消毒や(状況に合わせた)マスク着用など、感染症対策を講じていただき、多くの方が相模原のキャンプ場に来場されることを心よりお待ちしております。

そして、キャンプにあわせて山や川などの自然散策、キャンプ場の周辺にあるお店にも立ち寄っていただき、相模原の魅力を感じていだければ幸いです。

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ありがとうございます!
【相模原市公式note】 都心から近く、1時間でつける好立地にも関わらず、丹沢の大自然を味わえる。 そんな立地を生かし、夕方から夜というキャンプ場のゴールデンタイムを楽しもうという相模原キャンプ場のプロジェクトです。