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コラボ企画がきっかけで相模原への移住者が出た話

こんばんは。
公式SNS「相模原市シティプロモーション」の中の人です。

前回の記事もたくさんの閲覧ありがとうございます。

令和5年度の最後の記事になる今回。
前回の予告通り、テーマはこちら。

相模原市のシティプロモーションが移住・定住に繋がった件について。

あるミリオンライブ!のプロデューサーさんが、我々のシティプロモーションをきっかけに相模原へ移住してきてくれたことをXで知り、コンタクトを取らせてもらいました。

相模原へWelcome!!

質問票をお送りしたところ、たっぷり丁寧に回答いただいたので紹介しながらポイントを振り返りたいと思います。(ご本人許可済み)


自治体のシティプロモーションにおいて、目に見える最終的な目的のひとつは、移住・定住の促進です。

シティプロモーションはなかなか成果の見えにくい分野だと思っていますが、今回は具体的な好事例を紹介できることに。

移住者さんのプロフィール

ニックネーム のぎP 
・30代
・男性
・転居先住居 相模原市中央区氷川町
・転居前住居 東京都板橋区
・職業 システムエンジニア

Pさんということで、「アイドルマスター ミリオンライブ!」のプロデューサーさんです。

それでは質問へのご回答を紹介していきます。

Q.相模原への転居を考え始めたきっかけは?

[ご回答]
私が好きなゲーム、「アイドルマスター ミリオンライブ!」と相模原市のコラボでした。
昨今こういったアニメ・ゲームと自治体がコラボすることは珍しいことではありませんが、相模原市とのコラボは他自治体のコラボとは熱量が大きく違うように感じました。
手作りのポップ、コラボするアイドルとの関係性が感じられるような市内の紹介など、コラボ先のコンテンツのことを深く理解され、また大切にされながら展開してくださっていて、そういう姿勢の職員の方、お店の方がいらっしゃる相模原に転居先としての魅力を感じました。

#相模原ミリオンコラボ の結果発表はこちらからチェックできます。全てに意味があるような、根拠を持ったシティプロモーションという前提のもと、愛のあるコラボレーションにしたいと意識していたので、それが伝わっていたら嬉しいです。

参加したお店や事業者さんとは今も親交がありますが、顔を合わせる度に「あの時はすごかったね」という話で盛り上がります。みんなプロデューサーさんたちのことが大好きです。

Q.具体的に転居を考える際、参考にした情報媒体は?

[ご回答]
2023年8月に相模原市のミリオンライブ!のグッズの販売会があったのですが、そのときにブースで市の担当者の方とお話したり、頂いた広報紙を見ました。

これは相模原夏の大感謝祭のことですね。このイベントは、ふるさと納税のPRと移住・定住促進を目的にしたブース出展でした。

ただ、目的があまりにもあからさまに見えてしまうと、とっつきにくく、悪い意味で行政感のあるイベントになってしまうと思い、様々な世代、嗜好の方が立ち寄りやすいブース構成にしました。

[Alexandros]のBGM、#相模原ミリオンコラボ のコラボグッズ再販、ふるさと納税返礼品抽選会、さがみはらスイーツ&さがみんスイーツ販売、特産品、移住・定住相談コーナー、相模原の推しアンケート、迷路シート配布、観光親善大使&さがみん&市長&サガミリオングリーティング、うどん…

あと、来れなくても参加できるSNS投稿キャンペーンがありました。
今振り返っても、盛りだくさんのように思います。

移住・定住相談コーナー
相模原の推しアンケート
うどん

Q.転居を決断した出来事は?

[ご回答]
コロナ禍で私の会社もリモートワークが多めになったので、都心に近くなくても仕事での不都合がなくなったあたりから転居しようと思っていて、
契約更新のタイミングで転居してきました。

Q.最終的に今の住居、お住まいの地域を選んだ理由は?

[ご回答]
駅へのアクセスと周辺施設の便利さです。

相模原市は3つの区(緑区、中央区、南区)で構成されています。今回選んでいただいたのは、相模原市中央区氷川町。中央区の魅力はこちらをご覧ください。
地域自体に特色があることは前提として、各区ごとに色々な企画やイベントを実施しているので、そういった違いも見てもらえたら嬉しいです。

市役所さくら通り(中央区)

Q.実際に住んでみて分かった相模原の感想は?

[ご回答]
自然の豊かさ、周辺施設の充実度、都心方面へのアクセスの良さなどとてもバランス良く、非常に住みやすく感じています。

どれも相模原市の売りの部分です。詳細はこちらをご覧ください。リンク先では、相模原夏の大感謝祭で市民の方に実際に聞いた推しポイントも多数紹介しています。

Q.知る前の相模原のイメージは?

[ご回答]
相模原市のことは移動で通過するくらいで正直何が特色なのかなどは知りませんでした…

少なくとも、この事例に限って言えば #相模原ミリオンコラボ は、何があるか分からない通過点が移住先に変わったコラボ企画と言えるのではないでしょうか。

Q.普段相模原の情報を得ている媒体は?

[ご回答]
相模原市のプロモーションアカウントと市のホームページから情報を得ています。

有難いことにのぎPさんは、公式SNS「相模原市シティプロモーション」のフォロワーさんでした。

市外の方だった状態でも、市民になってくれてからも、SNSが情報収集源ということで、市外の方も市民の方も見てくれているということを意識してこのアカウントを運用していくべきだと改めて思いました。

Q.#相模原ミリオンコラボ の感想は?

[ご回答]
現地には行けなかったのですが、X(旧Twitter)で見ていても、愛のあるコラボだったなと思います。紹介してくださる市のスポットや名物について、アイドルと関係性があるところをアピールしてくださっていて、感謝の思いしかありません。

第1弾企画は相模原に来れなくても参加できるスキームに仕上げ、第2弾企画も、相模原に来た方にSNSで発信をしてもらうスキームに仕上げたので、現地に来れなくても楽しんでもらえたのかなと勝手に思っています。

Q.相模原夏の大感謝祭の感想は?

[ご回答]
ミリオンライブ!のアニメの先行上映開始に合わせて、駅でショップを展開してくださって、それだけで担当の方の心意気を感じました。本コラボのときに買えなかったグッズも手に入りましたし、このとき初めて市の担当の方とお話したのですが、すごく丁寧に市の魅力を紹介してくださって、このときに本格的に市への移住を考え始めました。

挑戦的な企画でしたが、この出展の移住相談コーナーで市職員の話を聞き、その方が最終的に相模原に移住してきてくれたという事実があるということになります。

これは間違いなく、実施する意義があった企画と言えるのではないでしょうか。

Q.相模原市のシティプロモーションに感じていることは?

[ご回答]
とにかくアツい想いがあって、フットワークが軽くてめちゃくちゃ愛があったなと思います。
コラボに参加した、多くのミリオンライブ!のファンがそう感じているのではないでしょうか。
それを裏付ける出来事として、2024年2月にミリオンライブ!のイベントがあったのですが、なんとそこに相模原市に宛てて有志から感謝のフラワースタンドが立てられていたほどです。
それだけ多くの方に相模原市について記憶に残るようなコラボを展開できたことをもっと多くの方に知ってほしいですし、相模原市の知名度の向上、ひいては市への移住者の増加へつながると思うので、今後も同じ方針でプロモーションを続けていただきたいです。

相模原市民P&ふるさと納税Pが贈ったフラワースタンド

念のため書きますが、ご回答は原文ママで掲載しています。

このお言葉には熱いものがこみ上げました。まさに、やってきたことに意味があったと言ってくれているのです。

しかも、それを続けてほしいと。非常に有難いお話です。

興す企画すべてに意味を持たせ、根拠と一貫性を持って事業を完遂することはとても大切で、参加者にもその想いが届いて呼応した事例と言えるのではないでしょうか。

Q.公式SNS「相模原市シティプロモーション」に感じていることは?

[ご回答]
SNSを非常に有効に活用されていたと思います。主にX(旧Twitter)でのプロモーションをよく見ていたのですが、これほど、市のSNS担当者とフォロワーが活発に交流しているアカウントを見たことが無いです。
シティプロモーションのお手本として掲載すべきだと思っています。

SNS運用を高く評価いただいたことは非常に有難いですが、少しだけ補足をさせてもらいます。

決して、担当者レベルで今の運用を決定できたわけではなく、今の課長が私の考えた運用を認め、信じて挑戦させてくれた結果に他なりません。変革を好意的に受け止めてくれる理解のある管理職のもとで仕事ができたことは、とても運が良かったと感じています。

そしてその体制のうち(明日3/31までですが)に、シティプロモーションで相模原への移住が実現するという目に見える成果が出たこと、心から有難く感じています。のぎPさん、本当にありがとうございました。

最後に

目に見える成果を出すことが難しいシティプロモーションという分野。担当者としては、常に正しいと思う方向に突き進むしかないのですが、今の方針が正しいのか、間違っているのか途中で判断することも非常に難しいと感じています。

そのような中、シティプロモーションのコラボ企画を通して相模原を知り、実際に移住が起きた事例を紹介できたことは、やってきたことが間違っていなかったと思える何よりの拠り所になります。

時を同じくして、相模原で就職相談をしてくださっている方も。


すでに、我々の知らないどこかで新しい芽が出ているかもしれません。

今回は、XでのぎPさんからご連絡をいただいたことで紹介することができましたが、「今移住を検討していて」「実は相模原に転入していまして」という方がもしいれば、ぜひコメント欄などでお知らせいただけると嬉しいです。


余談ですが、

noteのスクリーンショット

「拝啓、1年半後のプロデューサーさんへ。」の記事がnote編集部の公式マガジンに追加され、かつ他の記事より大きく載せていただきました。

直近3件の記事にはひとつながりのストーリー性を持たせています。記事はこちらからご覧ください。

今年度最後の記事として立て続けに3件公開していきましたが、想像以上にたくさんの閲覧がありました。

皆さん、相模原に心を寄せていただきありがとうございます。

さて、

4月になれば美しい桜が咲き誇ります。
新たな門出を祝うように咲き誇り、そして別れを惜しむように散っていくのでしょうか。

三日見ぬ間の桜

そんな言葉を思い浮かべます。
月日が過ぎるのはあっという間。
我々も皆さんも後悔のない日々を過ごしていきたいものです。

それでは、桜まつりでお会いしましょう。
満開の桜でありますように。

良い春をお迎えください。

去年の市役所さくら通りの様子

最後までご覧いただきありがとうございました。


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