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相模原で、そして相模原から。

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相模原市に暮らし続ける人、移り住んできた人。相模原市で活動する人。 この街を選んだ人たちに、”なぜ相模原市なのか”取材しました。 取材を通じて見えてきた その人の想い、この街の魅…
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情熱と探究心が実らせた「相模原ワイン」

情熱と探究心が実らせた「相模原ワイン」

ケントクワイナリーは、相模原市では唯一、神奈川県でも4軒しかない日本ワインのワイナリー。ブドウ園は市内4か所に計7,000㎡あり、ブドウの栽培からワインの醸造まですべて行っています。2015年からブドウ栽培を始め、「さがみはらのめぐみワイン特区」の認定を受けて2023年4月に250本の自社醸造ワインを初リリース。
知識や経験のないところからスタートしたワイン造り。相模原で栽培したブドウでワインを醸

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相模原の森と里山で、野生動物の命と向き合う。狩猟で捕獲した野生動物を活かして伝える「命の大切さ」

相模原の森と里山で、野生動物の命と向き合う。狩猟で捕獲した野生動物を活かして伝える「命の大切さ」

相模原市緑区在住の竹内陶子さんは、2018年に相模湖からほど近い場所に住み始め、自身の畑をイノシシに荒らされる経験をしました。自然の中での生活に順応するため、狩猟免許を取得。狩猟で捕獲した動物は皮一つ無駄にしたくないという想いから、現在は「とこはむ」というブランドで、捕獲したシカやイノシシの革から作った製品の販売、革小物作りのワークショップを行っています。
また、キッチンカーでシカ肉のシュウマイ、

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奄美大島の「大島紬」を相模原で。伝統を受け継ぎ、想いを紡ぐ

奄美大島の「大島紬」を相模原で。伝統を受け継ぎ、想いを紡ぐ

JR相模原駅から歩いて数分の工房「-TSURU-(つる)」で、大島紬(おおしまつむぎ)を織る、中川裕可里さん。奄美大島で3年半の修行を積んだ後、帰郷して工房を立ち上げました。工房名の由来は昔話の「鶴の恩返し」。職人を目指した自分を育ててくれた奄美大島と、生まれ育った相模原に恩返しをしたい、そんな思いが込められています。
大島紬は1300年の歴史を持つ伝統工芸で、フランスのゴブラン織、イランのペルシ

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生まれ育った地で相模原の名産を栽培。やまといもで農業と地域を元気に

生まれ育った地で相模原の名産を栽培。やまといもで農業と地域を元気に

相模原市内ではいろいろな農産物が作られていますが、やまといもは地域を代表する作物のひとつ。相模原台地の黒色火山灰土が栽培に適していて、「さがみ長寿いも」の愛称で親しまれています。
 
現在相模原市内では75件ほどの農家がやまといも栽培を行っています。その中でも広い面積で栽培しているのが佐藤隆一さん。栽培面積は3,000坪(1町歩)に及びます。1998年に妻の節子さんとふたりで始めたときは300坪(

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約200年続く伝統行事、日本一の大凧を次世代へ。使命を持って守り伝える、相模の大凧文化保存会

約200年続く伝統行事、日本一の大凧を次世代へ。使命を持って守り伝える、相模の大凧文化保存会

例年5月4日、5日に相模川河川敷で開催される「相模の大凧まつり」。国や市の無形文化財、かながわのまつり50選などにも選ばれている相模原市を代表するイベントのひとつです。
 
会場では赤と緑で文字を書いた4つの大凧が、5月の南風を受けて悠々と空を舞います。一番大きい凧は8間、14.5メートル四方、重さも950キロと、実際に揚げる凧では日本一の大きさを誇ります。
 
大凧を作るのは、有志が参加する「相

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相模原市で国際教育特区が実現。バイリンガル教育を軸に夢を実現できる人間教育を

相模原市で国際教育特区が実現。バイリンガル教育を軸に夢を実現できる人間教育を

相模原市は2007年に相模原市国際教育特区(※)に認定されました。緑区橋本台にあるLCA国際小学校は、この教育特区の制度を利用した学校です。株式会社が経営する全国初の小学校であることに加え、一部の授業を英語で行う“アクティブイマージョン教育”を行っています。児童ほとんどが在学中に英検2級を取得。国内トップクラスの大学に進学する生徒も珍しくなく、現役F1ドライバーとして世界で活躍している卒業生もいま

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相模原市・藤野を拠点にしたパイプオルガン製作。土地柄が現れる温かい音色に魅せられて

相模原市・藤野を拠点にしたパイプオルガン製作。土地柄が現れる温かい音色に魅せられて

神奈川県の北西、山梨県との県境にも近い藤野は、緑豊かで鳥のさえずりが絶えず聞こえる山間にあります。

藤野は多くの芸術家たちの活動拠点となっていて、横田宗隆オルガン製作研究所も2015年に開設されました。
代表の横田宗隆さんは、少年の頃に荘厳で温かみがあるパイプオルガンの音色に出合って、大学時代にパイプオルガン建造家の道を志します。
大学卒業後は日本で修業したのち、36年もの間、欧米でパイプオルガ

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自然環境と教育を求めて移住した相模原・藤野地区でタンザニア産カカオのBean to Bar チョコレートができた理由

自然環境と教育を求めて移住した相模原・藤野地区でタンザニア産カカオのBean to Bar チョコレートができた理由

「やっぱり自然の豊かさが決め手でしたね」
 
柳田真樹子さんは2015年に神奈川県相模原市藤野地区への移住を決めたいちばんの理由をそう話します。
 
相模原市の中でも山梨県との県境に近い藤野地区は、水と緑に恵まれ、昭和の初期から移住者が多い地域です。JR中央本線藤野駅から新宿駅までは最短59分というアクセスの良さもあり、都会に近い田舎として、移住者と古くからの住人が共存しています。
 
そのおかげ

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日本一の飲食企業へ。相模原から「飲食」を変えるグローズバルの挑戦

日本一の飲食企業へ。相模原から「飲食」を変えるグローズバルの挑戦

「相模原から飲食業界を変える。これが、ぼくの使命だと思っています。」
 
神奈川県相模原市に拠点を置く株式会社GROSEBAL(グローズバル)の吉田茂司さん。現在、完全個室イタリアンレストランバー『ラヴァーズロック』、とろけるハンバーグ専門店『福よし』、バーガーズカフェ『グリルフクヨシ』などのブランドを展開しています。
 
中でも、とろけるハンバーグは、
●「2016年度 モンドセレクション」受賞

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